ひとつの愛のカタチ

最近では、日本でも男性同士で腕を組み、ひと目でお互いを愛し合っているとわかるようなカップルに出会うことも少なくありません。

既にアメリカの幾つかの州では、同性同士の結婚が認められている時代ですから、日本にその流れがやってくるのも不思議ではありません。

かつては背徳の愛であった同性同士の恋も徐々に市民権を得ています。

私がヨーロッパを旅行するときも、時々同じような二人連れを見かけますが、かつてのように立ち止まって見てしまうといったこともありません。

このように冷静でいる自分は、やっぱりグローバルな人間になってきたなと考えるようになったある日、列車の中で忘れることのできない一言に出会いました。

デンマークのコペンハーゲンからパリに戻ってくる途中の列車で、30歳前後のドイツ人男性とコンパートメントの座席で同席しました。

最近は昔と比べると随分減ったものの、6人掛け、8人掛けの個室になったコンパートメント形式の車両も今だに健在で、運が良ければ、貸切状態でゆっくり旅を楽しめるため、私は利用することが多いです。

しかも対面で座りますから同じ方向へ旅をする人たちと会話も楽しめます。

さて、彼と旅やそれにまつわる話をしていると、突然「お前は、同性同士でセックスをしたことがあるか?」という質問をしてきました。

自分がホモセクシュアルではないと答えると「なぜしないんだ?」と更に聞いてきます。

私が「したくないものをしないのは、全く問題ではない。」と答えると、彼は驚いて「君、なんでもチャレンジだ!やってみないとわかんないだろう!?」と反論します。

私は、そんな答えがあったのかと逆に驚きました。

残念ながらその時は、「じゃあしてみよう。」という答えにはなりませんでしたが、世界には様々な価値観があるのだなと旅のデータベースに強烈に刻まれた一言でした。

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