安全な場所は昼間に探せ

人が旅を好きになったり、その町を再び訪れたいと思う理由は様々です。

その逆もまた然りで、人のいい日本人は、世界各地でドロボーのターゲットになりやすい国民です。

やはり島国で昔からほとんど外国から侵略されていないため、スキがあり、微妙にガードが甘いのでしょう。

私がローマに滞在中に一人の日本人旅行者と出会いました。

彼曰く「ローマなんて二度とくるものか!」と息巻いているのでそのわけを聞いてみると、昨夜遅くにローマに到着し、人の良さそうなタクシー運転手に誘われて、ホテルに連れて行かれたそうです。

それからなんとなくその運転手と場末の酒場で、安ワインを飲んでホテルに戻ると、長いフライトのせいもあってか、荷物も適当に部屋に置いたままバッタリとベッドに倒れ込むように寝てしまいます。

翌日、目が覚めてみると知らぬ間に路上で寝ているではありませんか。

初めはこの状況が理解できずに頭が混乱し、前夜のことをよく思い出してみるとワインを飲んだことまでは記憶にあるのですが、それからあとのことは霧の中です。

周りを見渡すと、すっかり中身を抜き取られた自分の旅行トランクが、無残にも放置されています。

カメラや腕時計などの貴重品と虎の子のトランクに隠しておいた日本円はすっかり抜き取られ、無残にも布張りの内側はビリビリに引き裂かれた状態です。

彼は逆上し、警察署に飛び込みますが、彼の拙いイタリア語では状況をうまく説明できず、イタリア語を話せる日本人が呼び出され、事情聴取となったそうです。

被害届は出されたものの取調官からは、「戻る確率は非常に低い」と告げられます。

彼は全く納得ができず、食い下がりますが、立ち会った日本人から「外国では、自分の身は自分で守らないと、とてもではないけれど一人旅はできませんよ。」と諭され、着の身着のままで、とりあえず残っていたクレジットカードで支払える、安心して泊まれるホテルを紹介してもらったそうです。

彼は被害者ですから一番かわいそうなんですが、運が悪かったというしかありません。

と同時に見知らぬ都市で宿を探す時は、明るい時から探すべきであるという教訓を、この事件は教えてくれます。

昼間であれば、おおよその雰囲気で、危険かそうでないかをある程度判断できるからです。

私は、通りに老人が出ている、子供たちが遊んでいる姿があるかどうかを観察しながら、歩きます。

というのも老人と子供が通りにいる地区は、今までの経験上安全である可能性が高いからです。

参考リンク:ローマ旅行前に知りたい!現地の観光エリア別治安状況と犯罪対策まとめ

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